中国:異例の冷遇と戦略

投稿者: | 2016年05月05日 10:01

中国を訪問しています自民党副総裁ら日中友好議員連盟の訪中団は、北京の釣魚台迎賓館で唐家セン中日友好協会会長(元国務委員)と会談していますが、同氏は言わば引退した政治家であり、日本の元外務大臣で自民党副総裁を迎えるランクではありません。

しかも同氏は以下のような発言をしていると報じられています。

『日中関係については脆弱な部分があり、政治的な相互信頼が十分回復していない』⇒そのため私がでて来たと言いたいのかも知れません)

今日、訪問団は、政治局常務委員に¨準ずる¨立場の李源潮国家副主席と会談するとされていますが、昨年は序列3位の政治局常務委員の張徳江全国人民代表大会常務委員長と会談しており、接遇の”格下げ”を受けているのは明らかです。

今、日中関係は急速に悪化していっており、今後『爆買いツアー禁止』という事態になるかも知れません。
既に税関等での買い物へのチェック(課税等)が厳しくなってきているとされており、今後南沙諸島問題で反日運動が展開されますと流れは一気変わりますが、先日発表されました自衛隊練習機(TU90)の5機((及び訓練用の自衛隊員及び整備士)のフィリピン軍へのレンタルは中国からみれば敵対行為そのものであり、そのような行為をする日本に「爆買い」ツアー団を送り出すようなことはまかりならない、となりましても何ら不思議ではないのです。
*このTU90は現在のフィリピン海軍の現有機の2倍程度の航行距離があるとされており、それだけフィリピン海軍の監視能力が高まることになります。

日中関係はとんでもない方向にいく可能性が出てきていますが、これも中国の当初通りの”戦略”でもあり、すでに昨年に指摘した通りです。
経済依存度を高めておいて「切る」という戦略は中国は香港でも行っており、今後日本が香港と同じ目にあうことになるかも
知れません。

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