アメリカでトヨタが大不振に陥っていると発表されており、これはアメリカ人がガソリン安を受けて、エコカー・小型車にあきてきた結果ではないかと言えます。
米調査会社オートデータが発表しました3月の米国の新車販売台数は、一年前に比べ<+3・2%>の159万5484台となり、3月としては15年ぶりの高水準となっており、ガソリンを食うピックアップトラック・SUVなど大型サイズの車種がよく売れたとされているのです。
このような中、トヨタは<-2.7%>と大手では一人負け状態になっているのです。
ガズラーと言われていた大型で燃費の悪いアメ車を乗り回していた身体の大きいアメリカ人がいつまでもエコ・小型車に乗るとは考えられず、ガソリン価格が安くなってきた今、もうそろそろ元に戻ろうと考えましても何ら不思議ではないと言えます。
ましてやほぼ0%金利が浸透しており、今なら昔のような大きな車に乗れるとなれば、アメリカ人ならエコカーや小型車を捨てて新しい大型車に乗り換えても当然となります。
あと気になる動きはトランプ氏の発言です。
日本と中国がアメリカ人の雇用を奪っていると発言をし、その発言を誰も否定をしていないことです。
これで多くのアメリカ人の頭に「日本はまた悪いことをしている」とすり込まれ、日本車=トヨタ=悪、というイメージが徐々に浸透してきているのではないかと思える点です。
3月は日本本社の決算でもあり、トヨタはどのような手段を使っても挽回するとみられていましたが、結果は惨敗となっており、今後の販売がどうなるかによっては【トヨタ】は円安メリットも消え、最大の市場であるアメリカと中国で不振となり、業績が一気に下降しましても不思議ではありません。
今の売られる株価が今後の不振を暗示しているのかもしれません。