日経平均は594円安(率にして3.55%)の急落を演じ16,164円で終わり、一時は16,113円まで落ち込み、あと113円下落すれば16,000円割れという状況になっていました。
そして東証一部で最大の値下がりをした株は【パナソニック】です。
*事実上倒産株価になっている株価6円(1円下落で下落率14%)のキムラタンは除外
【パナソニック】は売上・利益目標を引き下げており、これもあり機関投資家からの売りが殺到し、130円余り下落の903円となり下落率12.55%となっていたのです。
投げ売りが殺到した格好になり、家電では唯一勝ち組と見られていましたが、下方修正で投げ売りが入ったものです。
また【トヨタ】が下げ止まらず、181円安(率にして-3.04%)の5,771円となり、引け前には5,753円まで下げており2月12日につけました安値である5,703円まであと50円に迫るという状況になっていました。
【パナソニック】・【トヨタ】という家電・自動車の勝ち組企業が揃って急落する今の状況はそれだけ売り圧力が強いということになりますが、何度も述べますが、今は経済危機は発生していないのです。
にもかかわらず「実弾売り」が止まらない状況になりつつあり、まさに株式市場がメルトダウンし始めているとも言えるのです。
値下がりしたとは言え、【トヨタ】はまだ5,000円台であり、2012年当時の2,000円台からすればまだ物凄い高い株価となっており、今でも外人は十分利益があるとも言われており、今後もこの2,000円台にまで値下がりするまで売り続けるかもしれません。
アベノミクス(株高・円安政策)が終焉しつつある今、次には一ドル100円突破の円高が襲ってくる筈でありそうなれば【トヨタ】も最悪の場合、赤字になる可能性すら出てきます。
赤字の可能性が出てきますと今の5,000円台の株価を維持できるかとなりますと当然無理となります。
アベノミクス相場が終われば日本はまた株安・円高に戻りますが、今度は世界経済、中でもBRICS経済と共にアメリカ経済も利上げが出来ないどころか利下げが必要ではないかとも言われる程、弱くなってきており、日本経済を持ちあげる力はどこにもありません。
最近、安倍総理は、経済(景気)は7分咲と発言されていましたが、既に「景気桜」は満開を終え今は散り始めたと言えます。
どこまで年金資金等を使ってPKOを発動して日経平均を買い支えるかとなりますが、買い支えが成功したことはなく、かならず市場のしっぺ返しを受けます。
その時、公的年金・日銀はとてつもない損を抱えて身動きが取れない事態になるかもしれません。