昨夜の日経平均先物終値は1220円安の16,275円まで売られ、昨日の日経平均の終値16,666円を400円近く下回る暴落状態になっていました。
一時は16,120円まで売られていましたので下落幅は1,300円を超えていたことになります。
NYダウは210ドル余りの下落となっていましたので、差ほど下落はしておらず、日経平均だけが暴落したことになります。
日本の先物市場では1,000円を超える暴落を演じれば「サーキットブレーカー」が発動されますので、今度はパニック売りが現物市場に流れ込み、
更に売られるという展開になりますので下落幅は1,500円を超えましても何ら不思議ではなかったことになります。
日本は今日は休日であり、市場関係者にとり、とりあえずは一安心ということになるのでしょうが、以前も指摘しましたが株を買い上げる要因は何もなく、反対に業績不安で売る要因はあり何らかのきっかけで容易に崩れる状態にあるのです。
また、【金価格】が一オンス1270ドルにまで上昇してきており、今後1300ドルを突破する動きをしており、「金(実物資産)よこんにちは、株(金融資産)よさようなら」となりつつあり、この動きがはっきり見えるのは一オンス1300ドルを突破してからかもしれません。
一日で50ドル以上の急騰を演じる日も出てくるかも知れませんが、その時には日経平均は1,000円以上の暴落を演じ、NYダウも500ドル以上の急落を見せ、為替も一ドル3円、5円という大きな動きを見せる時になるのでしょうが、早ければ日本がゴールデンウイーク中になるかも知れません。
安倍総理が連休中にヨーロッパ・ロシアを訪問している最中に日経平均先物が暴落し、その中で【アベノミクス】の成果を説明するという皮肉な状況になるかも知れませんが、それもこれも昨日の「黒田バズーカ」が空砲どころか弾が入っていなかったことに原因があります。
弾を撃つ気が全くない大砲を金融市場は待っていた訳であり、「撃つ気ない?それはないだろう!」となり、その怒りが今回の1200円を超える先物暴落につながった訳であり、今後この暴落が他の市場に波及すれば日本(日銀)発の暴落と記録されることになります。
来週月曜日がブラックマンデーとならなければ良いですが、年金資金・日銀資金等を投入して買い支えをするのでしょうが、果たしてどうなるでしょうか?