アップルが発表しました1-3月期決算で13年ぶりになる減収となっており、株価が10%以上急落しています。
具体的には以下のようになっています。
売上 -13% (505億5700万ドル)
最終利益 -22% (105億1600万ドル)
EPS $1.9 (一年前$2.33)
部門別では以下のようになっています。
アイフォン 販売台数 -22% (5119万台)
アイパッド 販売台数 -19% (1025万台)
マック 販売台数 -12% ( 403万台)
また、注目の中国の売上高は26%減少と30%近い減少となっています。
今、アップルは高成長の後の苦しみを味わっているところですが、問題は利益を支える部門が「アップル時計・サービス」となっており、売り上げ規模からして大した金額ではなく、今後猛烈な勢いでこの「アップル時計・サービス」分野が伸びないとアップルは凋落することになりかねません。
世界中に、目一杯、伸びた販売戦線ですが、売上が落ち込み始めればこれは固定費の増加要因となり利益を圧迫します。
この1-3月期の予想売上高は13~17%減少となっており、売り上げが回復するのではなく、良くて現状維持の-13%。悪い場合には更に悪化の-17%となっており、余程しっかり在庫管理・仕入れ削減をしませんと4-6月期には赤字に転落する可能性も出てきます。
既に仕入れ部門では昨年から部品は30%程仕入れを減らしていると言われていますが、今後の売上減少を見れば50%以上削減もあり得、部品メーカーの中には倒産するところも出てくるかも知れません。
今回の決算発表では、「アップルショック」は今はまだ限定的ですが、4-6月期の決算次第では世界中の株式市場に「アップルショック」が襲うかも知れません。
ただ、世界市場はすでに「アップル」を捨ててサウジの巨大石油会社上場に向けて走り出しており、時価総額は220兆円と世界最大になると言われており、
今後はこの<サウジ会社買い・アップル売り>というポジションを組む機関投資家が出てくるかも知れません。
一世を風靡した「アップル株」ですが、いよいよ世界トップという座を降りることになるのかも知れませんが、その後継がサウジの石油会社では、成長とはかけ離れ、余りにも興ざめであり、金融市場は上場手数料で大儲けするのでしょうが、果たしてそれが良いのか悪いのか、となります。