中国の国有鉄鋼大手である【武漢鋼鉄】は、2015年通期の売上高は41.3%減少の583億3800万元となり、最終損益は75億1400万元の赤字となったと発表しています。
赤字額は円換算では1300億円となり、赤字額としては上場企業として最大となっていると報じられています。
今後1万人規模のリストラを行うとされていますが、鉄鋼業界は過剰設備・過剰人員となっており、最大で160万人規模のリストラがされる可能性があると
言われており、今後中国の鉄鋼業界は生き残りをかけたリストラや「赤字輸出」を行うこともあり得、世界中に「デフレ」が輸出されることになるはずです。
また、中国は人民元安に誘導する筈でありこれは即ち<ドル高>となり、アメリカ企業の業績を直撃します。
どこまでアメリカ企業・政治が<ドル高>に耐えるかとなりますが、アメリカ景気の減速が明確になりつつある中、大統領候補であるトランプ氏がこの点を強く訴えていけば、レームダック現象に陥っているオバマ政権としても、見過ごすことは出来ません。
今回の決算発表を受けて<ドル高>がいつまで続くか読み解く専門家も多くいるはずです。