今、日本株が売られ、時価総額が489兆9000億円にまで落ち込んでいることの理由が色々マスコミで言われていますが、実際のところ、どれも的を得ていません。
何故なら一つの目線でしか見ていないからです。
以下はその一つの「目線」を集めたものとなります。
1)オランダの投資顧問会社である蘭NNIPが、日本株の投資判断を2段階引き下げ
2)5兆円とも6兆円とも言われる外人売り
3)シティバンクの日本撤退
4)HSBCの富裕層ビジネス拠点の廃止(数年前)
5)外国ブランド店の撤退(バンクリフの銀座中央通り店の閉鎖)
6)既報のプルトニウムの日本から取り上げ
7)財閥系商社の資源投資失敗による大幅赤字
8)シャープの自主再建放棄
9)東芝の不正経理・経営不安
これだけの「点」があり、それぞれが日本の本質をついているものであり、これで日本株を買えと言いましても誰も買おうとは思いません。
今、外人が日本を見る目が厳しくなっており、中でも日本の貧困化を憂慮する向きも増えてきていますが、その人たちは特に幼児虐待問題を気にしています。
経済が悪化し収入が減ってきた場合、身近にいる弱い生き物に「あたる」のは世の常であり、この「あたる」事件が日本で多発してきていることを日本の弱体化と見ているからです。
また、ネットでの無法化を見て日本人の「まじめさ・正直さ」に疑問を持つ外国人も多く出てきており、ある海外の外交官は「日本人は本当はおとなしい民族ではなく、実は攻撃性を持った野蛮な民族ではないのか?戦中に行った虐殺は本当はあったのではないか?と疑問を持つようになった」と述べており、「このような日本人に核兵器転用が出来るプルトニウムを保有させることは出来ない」となったために、今回東海村と京大が保有するプルトニウムが「召し上げ」されたとされています。
日本は世界からどのように見られているのか、個々人が今一度しっかり認識しておくべきだと言えます。
H2Aロケットの成功を見て日本のロケット技術は世界最高で日本も捨てたものではないと自画自賛する向きも多いですが、世界はとんでもない先を行っており、打ち上げた第一段ロケットを海上にある船台に回収させる実験が成功しているのです。
これが実用化されれば、打ち上げ費用は一回100万ドル(1億円)にもならないとされており、日本のロケット打ち上げ費用である100億円(次世代のHⅢロケットでは50億円~60億円を予定)等は到底かないません。
世界は回収ロケットの時代を迎えており、日本の技術は時代遅れになりつつあるのです。
その時代遅れの技術にしがみつき、自画自賛している間に世界ははるか先に行くという事態になっているのです。
これは携帯電話成功にしがみつき、スマートフォンで完敗したことでも実証されており、かつての成功体験がその後の展開に足かせになっており、日本は世界からどんどん離されていっているのを認識しておくべきだと言えます。
世界の絵画の分野でも今や日本人はほぼ死に絶えており、かつて銀座にはルノワールやコローやモロー等の名画と言われる絵画がショーウインドーに並んでいたと言われていますが、今、銀座ではギャラリーは日々減っていっており、ショーウインドーには名も知らない日本人画家の絵が並んでいるのが殆どとなっています。
文化面でも、日本は世界とどんどん離れされていっているのが日本人にはわからないのですが世界は冷静な目でそのような日本を見ています。
世界第3の経済力を持つ「巨像」と言われる日本経済が実は「虚像」だったとなった時、日本は大崩壊することになりますが、それを見ている日本人は果たして何人いるでしょうか?