円が予想通り急騰し一ドル107円台に突入していましが、ブルンバーグは105円が介入点か?と報じています。
サミット議長国として日本が為替操作国として名指しされるのを避けるためにも今の時期に介入は出来ないというのが市場のコンセンサスであり、円を安心して買っているもので、日銀がここでドル買い・円売り介入しましても市場の餌食になるだけであり得るものはなにもありません。
もし本当に介入をするのであれば、一ドル105円で1兆円でも5兆円でも徹底的にドル買い介入することですが、世界の為替プロを相手に日銀が徹底抗戦できるかとなると、まず不可能となります。
アメリカ・イギリス・ドイツを巻き込んだ協調介入が出来れば話は違ってきますが、アメリカは大統領選挙期間中であり、トランプ候補が日本を批判しているさ中に、日本を助けるような為替介入などできるものではなく、イギリスは6月にEUからの離脱投票問題を抱えており、日本のことなど眼中にはありません。
ではドイツは?
難民・移民問題に続き、ギリシャ問題、ドイツ銀行デリバティブ問題、その他のヨーロッパ金融機関の経営危機問題で忙しくしており、円高?勝手にしてくれ、となっており、今や日本を助ける国はないのです。
それを為替マフィアやディーラーは見逃すはずがありませんし、一般に言われる「ミセスワタナベ」のお金を根こそぎ浚っていくには
円高が一番良い訳であり、今ほど円高に持ち込みやすい環境はないとも言えるのです。
一ドル105円?100円?
市場は市場に聞くしかありませんが、市場からミセスワタナベの悲鳴が聞こえるまで円高が続くかもしれません。