シャープの2016年3月期の連結最終損益が2000億円以上の赤字になると報じられており、前期の赤字である2223億円を超える可能性も出てきています。
在庫評価損が表面化するためですが、経営破たんする前は債務超過ではなく、破たんした途端に債務超過になる日本企業が殆どですが、これは在庫(資産)評価損が一気に表面化するためです。
”生きて”いる間は時価評価をしない企業が殆どであり、仮に損が見込まれましても黒字決算である間に消していく手法が取られているためですが、今回のシャープの場合、鴻海からすれば破たん後と同じ処理を求めているために、この期で評価損が表面化するのでしょうが、果たして想定されている2,000億円台で収まるのかどうか。
土壇場まで買収はわからない状況にあるのかもしれませんし、仮に今週中に買収が決まりましてもその後発生する損を誰がかぶるのかでひと悶着あるかもしれません。