外貨準備高が急減してきており流動性が極めて逼迫しているベネズエラですが、最大の借金相手国である中国と追加融資につき協議しているとデル・ピノ石油・鉱業相は発言しています。
すでに中国から600億ドル以上の借り入れがあるベネズエラですが、更に数十億ドルの借金をすることになるとみられていますが、この借金では中国は借金の返済を求めるのではなく、原油等で返済を受けるという形になるようで、既に貸し込んでいる600億ドル分も実物で返済を受ける形になるかも知れません。
先週北京を訪問していたデル・ピノ石油・鉱業相が中国首脳と何らかの合意をした可能性があり、今は細部につき実務者協議に入っているのでしょうが、世界一の埋蔵量を持つベネズエラの油田が中国支配となる日がくるかも知れません。
戦争をしなくても経済支配をすれば事実上領土を確保したのに等しい(権益確保)と考える中国らしい動きと言えますが、今頃ベネズエラの油田では多くの中国人労働者が働いているかも知れませんが、彼らが爆薬をもっていれば、ベネズエラ側に不穏な動きがあれば油田を爆破できます。