CNNが報じるところでは、共和党候補であるトランプ氏が6州、クルーズ氏が2州、ルビオ氏が1州で勝利となっており、トランプ氏が圧勝していますが、民主党は意外な結果となっており、サンダース氏が4州で勝利しており、クリントン氏圧勝とはなっていません。
クリントン氏はメール問題があり、FBIが調査を進めていますが、仮に11月までにこのメール問題でクリントン氏がFBIから訴追を受けるようなことになれば民主党は総崩れになります。
これを避けるためにもサンダース氏を候補として残しておこうということになったのかも知れません。
このメール問題次第ではサンダース氏とトランプ氏という、とんでもない大統領選挙になり兼ねない事態となっていますが、トランプ氏を悪くいう人はトランプ氏の実業家としての実績を全く勘案していないと言えます。
一度でもトランプホテルに宿泊すれば、彼が追い求めているビジネスが分かりますし、NY市であれほどマンション(トランプ・プラザ)を作りましても満室に近い状況になっており、かつ高額で取引がされています。
トランプ氏は決して暴言屋ではなく実績を作ってきた実業家であり、もし単なる暴言屋であればあれほど成功するはずもなく4回の破産経験があり3回の離婚歴がありますが全ての子供から慕われており子供たちは立派な後継者にもなってきています。
アメリカ人はただトランプ氏に夢を求めている訳ではなく、実業家として成功しているその手腕を買ってもいるのです。
ワシントンでの政治経験がないと蔑む人もいますが、本当の変革をするには必ずしも政治的経験は必要なく、実業界代表としてトランプ氏がまずアメリカの政治を変えて、その次に繋げる役割を担うのも良いではないかと思っているのです。
国民と分断した既存の政治・官僚体制ではなく、全く新しい政治の仕組みを作ってくれるのではないか?とアメリカ人は期待しているのだと言えます。
「チェンジ」と言って登場したオバマ大統領があれほど酷いとは思っても見なかったというアメリカ人が多くいますが、それは今のトランプ旋風につながっているとも言えます。
政治的実績のないトランプ氏に「チェンジ」をやらせてみようとなっているのです。
ところで、トランプ氏の暴言の一つとして、「メキシコ国境に壁を作りその代金をメキシコに払わせろ」ですが、映画 The Day After Tomorrow を見た人はこの意味が分かります。
アメリカ人が困っている時にメキシコ大統領が発した言葉、そしてその言葉に対してアメリカ側がなんと言ったでしょうか?
トランプ氏は言葉をしっかり選びそしてその言葉の裏をしっかりわかって発言しているのです。
「イスラム教徒入国を禁止する」発言も、ビンラディンによると言われる「911のテロ」、パリでの「テロ」を受けて、アメリカ国民の安全保障を考えれば当然といえば当然の発言であり、入国を管理するホームランドセキュリティー省が黙って実行するか、大統領候補としてあえて言葉として発していうかの違いです。
下手なソープオペラを見るより今年の大統領選挙を見た方が面白いとアメリカ人が述べていましたが、まさにその通りかもしれません。