金融緩和の限界?

投稿者: | 2016年03月02日 02:15

日銀は2月の資金供給量が358兆8015億円となったと発表しており、マスコミも一斉に過去最高を更新したと報じています。

では1月に比べどれだけ増えたのでしょうか?

+403億円 (+0.001%)

たったこれだけです。

一年前に比べて28.7%増加はしていますが、一ケ月前に比べては殆ど増えていないのです。

金融緩和の限界が出てきていることが分かります。

日銀は金融緩和をするために年間120兆円近い国債を買いあげており、一ケ月間では10兆円の資金供給量となります。

即ち、本来ならこの2月の資金供給量は10兆円近く増えてなければいけないのですが、実際には403億円しか増えていなかったのです。

この403億円は下手しますと減少してきたかも知れない、ギリギリの数字とも言えるのです。

これを株式市場は無視しており、「一年前に比べ28.7%増加した、金融緩和マネーが市場にあふれている」として株を買いあげています。

国債が日銀に集まり、ETFを通じて日銀が株を買い上げる今、リスクは日銀に集中してきていると言えます。

 

 

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