日銀は2月の資金供給量が358兆8015億円となったと発表しており、マスコミも一斉に過去最高を更新したと報じています。
では1月に比べどれだけ増えたのでしょうか?
+403億円 (+0.001%)
たったこれだけです。
一年前に比べて28.7%増加はしていますが、一ケ月前に比べては殆ど増えていないのです。
金融緩和の限界が出てきていることが分かります。
日銀は金融緩和をするために年間120兆円近い国債を買いあげており、一ケ月間では10兆円の資金供給量となります。
即ち、本来ならこの2月の資金供給量は10兆円近く増えてなければいけないのですが、実際には403億円しか増えていなかったのです。
この403億円は下手しますと減少してきたかも知れない、ギリギリの数字とも言えるのです。
これを株式市場は無視しており、「一年前に比べ28.7%増加した、金融緩和マネーが市場にあふれている」として株を買いあげています。
国債が日銀に集まり、ETFを通じて日銀が株を買い上げる今、リスクは日銀に集中してきていると言えます。